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引きこもりの部屋は大切な居場所だから


心と部屋はつながっています。

私が心とおうちの関係を体感したのは小学6年生のとある日のこと。


小さいころからインテリアが大好きで、

しょっちゅう模様替えをして遊んでいるような子どもでした。


引っ越しも多くて同じ町内から地球の裏側ブラジルまで、

18年で11回も引っ越しを経験しています。


ふさぎ込んでいたある日、気分転換にと模様替えをしたのですが、 模様替えが終わったところに入ってきた母が 「閉鎖的な部屋になったなぁ」と一言。

どうなったかというと、、、


引きこもりの部屋図


ドアを開けたら、

部屋の奥にあるベッドとドアの間に腰高くらいの小さな本棚があってベッドや部屋の中が見えなくなっていたんです。


入り口真正面に本棚! ものすごい圧迫感(苦笑)


入ってすぐに見える景色はこんな風でした。

引きこもりの部屋2

家具が入り口付近に入り組んでいて まるで入室拒否されているかのようすよね。


自分では全くそんなつもりもなく軽い気持ちでやったいつも通りの模様替え。


母に言われて初めて気づいたのですが この時期数週間にわたりふさぎ込んでいた時期でして


いやだよ~ 誰にももう会いたくないよ~ 悲しいよ~ って思っていたのがそのままお部屋の中に現れていました。



この当時、私は不登校の引きこもり。

家の外に出ることもなく、部屋が唯一の居場所でした。



心と部屋はつながっている。

この時の部屋は

私を守ってくれる鎧のようでもありました。


「はっ」としたそこから、心が面白く感じて心理学の本を読み漁りました。 大学でも人間の心の揺れ動きが学べる教育人間学専攻を選びました。

最初は自分と部屋の関係だったのですが、

それが家族や人間関係にも活きてくることがわかりました。


そして、大人になって不動産会社に勤務した時に

再び心と部屋の関係を目の当たりにします。


中古マンションの売買をやっていたので、

売主さんが現在住んでいるマンションへ伺います。


すると離婚するから自宅を売却する部屋の傾向は似たり寄ったり。 500世帯以上のご自宅にお伺いするうちに、心と部屋がリンクしていることに気づきました。

心が空間に出てくるんです。

じゃぁ逆は?

そんな発想で始めたのが島村知子のインテリアコーディネートです。

どうなりたいか? どんな関係でいたいか? 理想120%で自分が暮らしている部屋を思い浮かべます。 全部叶えた前提で先に住空間を作っていきます。



今は、子育てに不安もあってどうしていいかわからないけれど

子供が自主的に勉強したり、自分のことができるようになって

家族の会話が自然と増えて、他愛もない会話をしながら囲む食卓。



私と家族の幸せな時間が増えて、仕事も毎日充実している。

家事も一人で頑張らなくても、家族みんなが協力できているからサッと終わる。



それぞれが一緒にいるのに、それぞれの時間を過ごせる関係。

ふかふかの布団でぐっすり深く眠って、気持ちよく目覚める毎日。

そうやってお客さま達の部屋をコーディネートしだしたら、あら不思議。 理想の暮らしがどんどん現実に叶っていきました。

心が部屋に現れるだけでなく 部屋もまた心に影響を与えます。

実はこの空間と心の関係 店舗設計では使われている技術なのですが 一番長い時間を過ごす住宅では使われていないのです。


心と空間の関係を知って、あなたが毎日を過ごす

大切な居場所づくりに活かしてもらえたらうれしいです。





 
島村知子

島村知子 インテリアコーディネーター

打合せでじっくりと話を聞くスタイルで、あたたかな空間デザインを提案。インテリアを賢く使って、部屋が心地よく整う。​​私と家族の幸せな時間が増えるインテリアコーディネート、インテリア講座を開催中。


 

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