狭いのに狭く感じさせない秘密とは
現在、東京都内で44㎡(28畳)、私、旦那さん、娘2人の家族4人で暮らしています。自宅としても、みなさんにリアルサイズの豊かな暮らしを伝えるインテリアサロンとしても使いたくて、あえて選んだこの小さなお家。広さに関係なく「心地よい空間」を作るポイントがここには沢山詰まっていますので、こちらでも紹介してきます。
インテリア講座でも心地よいインテリアを体感してもらえますので、もっと知りたい方はお越しください。
インテリアは生き方を表す
自邸でもある
思考と空間の「枠」が外れるインテリアサロン
interior-vida(インテリアヴィーダ)
サロン名のinterior-vidaは
「インテリアは生き方を表す」という想いを込めて
私が高校時代を過ごし、人生に多大な影響をもらった
ブラジルポルトガル語の言葉からいただきました。
vidaとは 命、人生、存在、生活、生きがい を意味する言葉。
私が大好きな言葉です。
インテリアには住まう人の生き方が表れる。
訪れる人から
「帰ったらいつもの家が違って見えました」
「あれだけ捨てられなかったものがあっさり手放せました」という
メッセージが後を絶たない人生がシンプルになる場所。
そんな自邸を開放したインテリアサロンは
心地よいインテリアの秘密を体感できる場所です。
ウェブで全てを体感してもらうのは難しいのですが、
講座でも体感してもらうinterior-vidaに隠された小さな家でも狭く感じさせない秘密をご覧ください。
わがやの間取り図 ビフォーアフター
元々は昔ながらの田の字型と言われる古いマンションです。しかも44㎡!(44㎡とは28畳)ここにキッチンも、お風呂も、廊下も、玄関も入っています。1人暮らしだと、ちょっと広め。2人暮らしだと、ちょっと狭い。そんなサイズに4人で住んでいます。
リフォームの設計はインテリアコーディネーター島村知子がやりました。
都内には珍しい庭付きの中古マンションを購入。リフォームはしてあったのですが、私たち家族の好みに合わせて、さらにリフォームをしました。
私たち家族の望みは
家族がゆるくつながるオープンな間取りにしたい
小さくてもいいから和室がほしい
居場所がいっぱいあって、思い思いに過ごせる場所がたくさんほしい
子ども達が伸び伸び育つ家
パソコン大好きな旦那さんのためのPCスペースを作る(でも個室ではなくゆるく家族とつながるスペース)
家族みんなの本を集約できる壁一面の本棚がほしい
まだまだあるけれど、キリがないのでこの辺で。
コンセプトは 居場所がいっぱいブックカフェの家
家族も、遊びに来る友人も、いらっしゃるお客さまも
伸び伸びと安心して思い思いの好きな場所で過ごせる居場所。
そんな家をイメージしています。
小さな家でも狭く感じさせない秘密
□ 狭く感じさせない秘密 その①
ドアはトイレとお風呂をのぞいて全て引き戸に。
引き戸は開けている時は壁と一体化するので、解放感があり広く感じるのです。
平安時代から続く日本人の知恵ですね。
玄関を広く、明るくしたかったので正面の壁を壊し、小上がりのような和室に。
2畳しかないのですが畳を特注で小さいサイズで作り縁のない畳にしました。
実は畳の目も普通の物より小さな目にしてもらっています。
畳を小さくして周りを廊下と同じ無垢の杉板にしたことで実際の大きさよりも、広く感じます。
□ 狭く感じさせない秘密 その② オープンキッチン
キッチンはオープンキッチン。
来る人がびっくりするくらいコンパクトです。
オープンキッチンで見えるからこそ、いつも片付けて置こうと思います。
オープンキッチンだから、家族みんなが使います。
家事はみんなでするもの。女の城にはいたしません。
私の身長(167㎝)に合わせてキッチンの高さもちょっと高めに設定。
家具のようなシンプルなキッチンも部屋を広く感じさせるポイントです。
□ 狭く感じさせない秘密③ リビング
入り口側(キッチン側)に背の高い家具があり奥に行くほど、背が低い家具を並べています。
そのおかげで遠近法的錯覚が起こり奥行きを感じる効果があります。
だから実際よりも広く感じます。
ダイニングテーブルにも狭さを感じさせない秘密が。
7.5畳のLDKにある長さ150㎝の6人掛けのテーブル。
でも狭くないんです。
丸でも、四角でもないそら豆みたいな形のテーブル。
手前から奥に大きく広がっているので遠近法で実際よりも奥行きを感じます。
テーブルの高さは一般的な70㎝より低い65㎝。
ほんの5㎝低いだけなのですが、それだけでお部屋が広く感じます。
人間は低い方がほっと落ちを感じるもの。テーブルより、こたつの方が落ち着きますよね。
狭いけれど、狭さを感じない大好きなスペースです。
賢いインテリア講座もこちらのそら豆のテーブルを囲んで開催しています。
インテリアを賢く使って遠近法的錯覚を起こすのも秘密です。
このそら豆のテーブルは五十嵐久枝さんデザイン。「デザインの力で食卓をおいしく」というコンセプトで作られたテーブルです。朝の忙しい時間は壁にテーブルを付けたまま。鍋をする時は部屋の中央に置いてテーブルを囲んだり多彩な使い方ができるのも魅力です。
□ 狭く感じさせない秘密 ④小さなお庭
リビングの正面の窓の向こうには小さなお庭があって視線が抜けるのも広さの秘密ですね。
ハンモックをだして、お昼寝したり
子どもがプールを楽しんだり
休みの日にテラスでブランチしたり
気分転換にテラスのデスクで仕事したり。
□ 狭く感じさせない秘密 その⑤ 子ども部屋
リビングの奥、ファミリーライブラリを通過すると子ども部屋があります。
子ども部屋の扉も引き戸で仕切られています。
基本的には夜以外オープン。 子ども部屋も家具は低くしています。 リビングも、ライブラリも、子ども部屋も床は同じ無垢の杉板です。 引き戸は吊り戸で天井から吊っているので、床に部屋の仕切りはありません。 全てつながっています。 引き戸な上に、床に仕切りがないのも狭さを感じさせない秘密。 最近は、お友達が来ると引き戸が閉まって、なんだかひそひそ遊んでいることも(笑)。
この家は買った時から家族で住むことインテリアサロンのショーハウスとして使うことを想定して育ててきました。今では、来る方がリアルな暮らしを見てインテリアの効果を学べる場所になっています。小さな家を豊かに過ごす魅力がたっぷり詰まった家。他にもお伝えしたい居心地のいい家の秘密がたくさんあるので、ぜひインテリア講座に体感しにきてください。
島村知子 インテリアコーディネーター
打合せでじっくりと話を聞くスタイルで、あたたかな空間デザインを提案。インテリアを賢く使って、部屋が心地よく整う。私と家族の幸せな時間が増えるインテリアコーディネート、インテリア講座を開催中。
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